
author:aoto
2023.10.16

バインダーと併用しているB6手帳用に長年愛用していたSTAEDTLERのマルチペンがこの間壊れてしまったので、同ラインの軽量化モデル(アバンギャルドライト)を再度購入した。
今回はこのアバンギャルドライトの使用レビュー記事を書きたいと思う。
なお、今回も筆者がボールペンを選ぶ上で重要視している、「書き味の良さ」・「持ちやすさ」・「インクの速乾性」の3点を★★★★★を最高点とする5点満点で評価している。
筆者が両利き(先天的左利きが矯正で右手も使える様になった)なので、他ボールペンレビューと同様今回も右手・左手それぞれの使用感を細かくまとめている。是非購入の参考にしてみて欲しい。
書き味
(★★★☆☆)
向けている方向で出る芯の変わる振り子式マルチペンで、この細身の中に黒ボールペン・赤ボールペン・シャープペンシルの3種類の芯が入っている。

通常のマルチペンの場合は芯を切り替える構造上芯がブレたりぐらつく事があったり、色数に比例して機構部分やペン本体が太く大型になってしまうのだが、ステッドラーのアバンギャルドライトは細く小型の本体の中に綺麗に収まっており、芯がブレたりといった事もなく書き味も軽い。
ただ、構造上使いたい芯をノック前に確認する必要があり、咄嗟に本体を見ずにノックして使用したい芯を出すという事が出来ないというのが地味にストレスを感じた部分だ。
慣れてしまえば傾けるだけで色を変える事がスムーズに行えるというのは付け加えるが、手帳に咄嗟に予定を書き込もうとして字を書いたら赤文字だった…といった事が慣れるまでは多々あった。
左手での書き味

毎度下手な字で申し訳ないが、左右それぞれ文字を書いてみた。「こ」や「そ」の書き出し部分は特にかすれている部分が目立つ。
上記の通り書き味は軽くグリップもしっかりしているので書き味自体は良好だが、元々ボール回転向きが逆になってかすれやすい左手は特に書き出し部分がかすれやすい。
持ちやすさ
(★★★★★)
筆者は持ち易さ云々よりも、携帯性に特化した設計を評価しており、特にB6ノートカバーやバインダーに綺麗に収納出来る点が気に入っている。

B6サイズのバインダーやノートカバーにこの様に干渉なく綺麗に収まる。
上の写真は無印良品の取り外せるペンケース付き手帳カバー(B6)だが、ご覧のようにサイドのメッシュポケットに横向きで綺麗に収める事が出来る。
B6サイズのバインダーに横向きで綺麗に収納出来るボールペンというのは意外と少なく、アバンギャルドライトの様なマルチペンで見た場合は更に少ない。
インクの速乾性
(★★★☆☆)
インク自体はインク溜まりが出来たりという事も無く、速乾性含めて一般的な油性ボールペンのインクといった所なので特に評価する部分は無い。
インクの速乾性とは関係が無いが、筆者がアバンギャルドやアバンギャルドライトを長年使ってきてインク(リフィル)関係で思ったのは、精密かつ軽量な分壊れやすいという点だ。
よくあったのが、高い所から落下した際に芯が出る穴が変形して芯が出て来なくなるというパターン。

金属層は薄く、軽量化の為に強度が犠牲になっている設計。
高所から落下させると意外と簡単に変形してしまうので、落下させないように注意が必要だ。
後はペン先が外れるという構造上、一般的なボールペンに比べてリフィル交換がし難いという点も付け加える。
総括
最大の魅力はその携帯性の高さ。
ノートカバーやバインダーやポーチ等大体のケースやカバーで干渉する事無く綺麗に収納する事が出来る。
リフィルに関しては正直ジェットストリーム等国内リフィルの方が質が高いと思うので、携帯性を見て購入する際は本体と別にリフィルを買って換装する事をお勧めしたい。