プレイレビュー

逆転オセロニア(65点)ゲームプレイレビュー

author:aoto
2022.02.10

タイトル
逆転オセロニア
ハード
スマートフォン
点数
65点
WEB
DeNA公式
ダウンロード

概要

逆転オセロニア(ぎゃくてんオセロニア)は、株式会社ディー・エヌ・エーより配信されているAndroid・iOS用ゲームアプリで、駒のキャラクターとスキルを使って戦うオセロをベースとするゲーム。

オセロと違い駒を配置して相手を攻撃・ダメージを与えて相手のライフを先にゼロにした方が勝利というルールなので、盤面上どれだけ自分の色の駒で埋めようが先にライフがゼロになってしまうと敗北となってしまう。駒にはそれぞれ「神属性」「魔属性」「竜属性」があり、種族毎の特徴的なスキルを活用して相手を攻撃していく。

基本無料のアプリ内課金ゲームだが、無料で手に入る優秀な駒も豊富にある・無料10連ガチャ等定期的なバラ撒きもある為、こういったゲームにありがちなpay to win感は薄く課金額が勝率に直結しにくい。

リセマラは必要になる・リセマラする時期は重要(超駒パレード中のリセマラが理想的)だが、最初から最後まで一切課金せずに対戦を楽しむ事も可能だ。

ただ、集めるのに時間のかかるバトルコイン交換でのみ手に入る駒が軒並み強力なので、新規プレイヤーはガチャ限定の強力な駒よりもこのバトルコイン交換駒の差を最初に痛感する事になる。

面白い点

対戦のシンプルな中毒性・練られた基本システム

オセロをベースにしたシステムは、公開された2016年から6年経過した2022年においても古臭さを感じる事はなく、斬新で中毒性のあるよく出来たシステムだと思う。

定石やスキル効果を考えて駒を打つのは楽しい。

パズドラのガンホーといった他競合他社よりも遥か以前からeスポーツとしての競技性に着目しており、リリース当初から一貫して対戦をエンドコンテンツに据えて調整を繰り返しているのもあって、コンテンツは少ないもののコロシアムやシーズンマッチといったプレイヤー対戦だけを延々と遊び続けられるゲームとしての中毒性はしっかり持っている。

スタートラインに立ち易くなった

リリース当初と決定的に違うのがここで、以前はストーリーモードは内容から報酬から全く別物のコンテンツだった。今ではクリアするとデネヴやヨシノといったガチャ排出キャラがデッキごと貰え、レベリングスピードも見直されたのでコスト190まではリリース当初よりもかなり早く上げる事が出来る様になった。

同キャラを混ぜると100%スキルレベルが上がるように(当時はなんと100%ではなかった)なったりと細かい部分も遊び易くなり、より早い段階でエンドコンテンツである対戦のスタートラインに立てる様になったのはリリース当初に比べて大きく改善された点だ。

問題点

元々ゲームモードがシンプルなので、ダメな所の大半はゲームバランスや調整といった管理・運営部分に集中する。個人的にはこの部分が逆転オセロニアの新規プレイヤーを取りこぼしている部分だと思っており、eスポーツとして見た場合に問題視されるであろう部分だとも思っている。

竜属性駒が必要無い

逆転オセロニアは上記の通り駒は全て「神属性」「魔属性」「竜属性」の3つに分類されているが、この竜属性というのが逆転オセロニアのゲーム性を浅くしている一番の癌といえる属性だ。

こういったボードゲームで最も考えなければならないのは1ゲームにおける運の占める割合であり、逆転オセロニアの場合はデッキに数枚しか加える事の出来ないS駒(最高レアリティ駒)の引きというのが大きな運要素となっている。

強い駒が引ければ勝てるし、引けなければ勝てない。当たり前の事だが、この運要素に拍車をかけているのが竜属性駒なのだ。

竜属性駒は駒のコンセプトとして低HPの火力特化な属性だが、問題なのは一部の駒が持っている相手のシールドや罠を貫通する貫通スキル及びその貫通スキル持ちが併せ持ってしまっている高倍率の自己バフだ。

親の顔より見る事になるバハムート。

竜属性に限った話ではなく、このゲームはバフやデバフの倍率が良く調整されているとは言い難く、一発逆転を演出したい為か大味な調整になっている。

そのため序盤からバフ駒を出されてそこに貫通スキル持ちの駒を合わせられて、倍率のハネ上がったコンボスキルでオーバーキルされる(する)という事が往々にしてある。

これに関しては序盤の駒引きが全ての運ゲーであるため、オセロをベースとするゲームでありながら盤面を取る必要がないという状態になるばかりか、運で勝負が決するので勝っても負けても釈然としない。

逆転オセロニアは以前のアップデートで乱数を調整・平等にS駒が引けるようになるという建前のアップデートを行ったが、根本的な不満の原因はそこではなく竜駒の存在にある。

貫通以外でもデバフ無効や高倍率バフ等大味な部分が多い属性なので、この部分はもっと丁寧に調整すべきだと思うし、オセロのイメージ的にも白が神属性・黒が魔属性という方がしっくり来る。

乱数調整云々以前に竜属性が丸々必要ないのだ。

バフ等の倍率の大味さ

逆転オセロニアの癌こと上記竜駒の話と前後するが、竜駒だけでなく倍率が大味で調整が必要に感じる属性やスキルはかなりの数ある。

その1つがコンバートで、これは倍率が高いのもあるがダメージを他属性に変換(コンバート)するという特性上罠等で対策する事が難しい。こちらも竜属性相手と同様駒引きによる運ゲーが加速、対策出来ずに一方的にやられてしまう事がある。

攻撃力を基準に他属性へダメージを変換するコンバート。

コンバートの場合は対策スキルがピンポイントかつ乏しいのもあって更に運要素を強くしてしまっており、実質ノーリスクの高火力撃ち得スキルになってしまっている物も多い。

火炎や神雷やマナ等、逆転オセロニアはバフやデバフの倍率調整は大味なのに無駄にダメージソースを増やす調整をしてしまっているのも問題で、トリックといった少し調整すれば面白くなる過去スキルはほったらかし・バランスも大味なままでダメージソースだけ追加してしまっている。

何故追加されたのか意味不明なマナ駒。今後に期待したい。

いたずらにダメージソースだけを増やしてしまうと環境が乱立・相性ゲーが加速してしまうので、もう少し過去スキルの調整や倍率の調整といったバランシングは丁寧にやる必要があると思う。

ソロプレイの出来の悪さ

ストーリーモードも上記の通り報酬や構成が一新され大きく改善された為、ここで言うソロプレイとは「決戦」や季節イベントといったイベントクエストや、エリア踏破型のコンテンツである「白の塔」といったコンテンツを指す。

逆転オセロニアはこういったソロプレイコンテンツの出来が非常に悪いのだ。

まず基本的に白の塔や高難易度クエストは対策すべき点が明確なので、それに合わせたデッキを組む必要がある。所謂持ち物検査というやつで、その対策に使える駒が無い場合はどんなにオセロが上手かろうがレベルが高かろうが門前払いである。

更に言えば、逆転オセロニアはリーダー駒以外はランダムに引いていくという仕様上、対策駒をデッキに加えていてもそれが回ってこない事もあり得る。ここでこの駒を打つ!という様なピンポイントな対策が求められるシーンがかなりあるので、持ち物検査を終えた後は駒引き運ゲーをクリアしていく事になるのだ。

更に運ゲーに拍車をかけるのがあからさまに敵有利に設定された盤面で、形状が異なっていたり最初から特定の駒(罠やバフ)がひっくり返せない所に設置してあったりというのはザラ。対戦の様に普通の盤面で攻略出来る事の方が珍しい。

6周年記念クエストのガープ。こちらへのスキル対策が露骨でストレスしか無い。

相手有利の状況で攻略を行うため、敵のAIパターン次第では早々にクリア不可能な状況に陥る事もある。駒引き運ゲーだけでなくAIのご機嫌まで取る必要があるのだ。

典型的な高難易度と運ゲーを履き違えたコンテンツで、そこに面白さはなくただただストレスしか無い。もしこれが面白いと思えるのなら、あなたはどんな仕事でもやっていけると思う。

バトルコイン交換駒

冒頭の概要部分で述べた通り、これから逆転オセロニアを始める新規プレイヤーが対戦する上でおそらく一番最初にブチ当たる壁・格差を感じる部分がこのバトルコインで交換出来る駒の存在だ。

これは毎日デイリーミッションやログインボーナス等で少しずつ集める事の出来るバトルコインをまとまった数消費して交換する駒だが、この交換駒の一部駒の性能がバランスブレイカーレベルで強力なのだ。

バトルコインを効率よく集めようと思うと期間限定の対人戦イベントであるカップ戦を戦っていく必要があるが、当然カップ戦で当たるプレイヤーはこのバトルコイン交換駒をデッキに沢山加えている。

そのためバトルコイン交換駒が欲しくてカップ戦に挑戦するも、バトルコイン交換駒を持っていないのでいいようにやられるというジレンマに陥る。

バトルコイン実装時にも集める為にカップ戦を沢山こなさないといけなかった(長時間張り付いている必要があった)ので賛否両論出たシステムで、この交換駒を持っていない為にカップ戦の勝率を下げて引退していったプレイヤーも一定数存在している。

性能がA駒の範疇に無い超強力な交換駒のエンデガ。

長く遊んでいる人・地道にミッションをこなしてコインを集めた人を優遇したいのだろうが、駒の性能がちょっと強い程度ではなくやりすぎている感は否めない。

カップ戦に新規プレイヤーが残らないのはここに原因があると思う。

思う事

ここからは個人的に逆転オセロニアに対して思う事を記載していこうと思うが、昨今の逆転オセロニアは調整や追加が少しズレている様な気がしてならないので、そんなズレていると感じる点を記載していきたいと思う。

プロフィールカード

まずは直近の2022年の2月に実装されたプロフィールカードだが、これは最初見た時に思わず「アホか」と心の声が漏れてしまった。

逆転オセロニアは上記の通り無課金でも全く問題なく遊べるゲームなので、売上が年々下がっていっている現状を鑑みて新しい集金コンテンツを実装したのだと思っているが、この自分と相手のプロフィールカードが対戦前に表示されるのが鬱陶しくてしょうがない。

カードにはお気持ち表明欄も追加出来る。

煽りにしか使われないスタンプも大半の人はOFFにしている機能だと思うが、プロフィールカードは自分・相手共にOFFにする事が出来ずに対戦前に絶対に表示される。

この部分は少しでも読み込みを軽くしてテンポを良くする・ストレスを軽減する方が良いと思うが、今回のプロフィールカードはそれと真逆の全く必要ない機能だ。せめて自分のものだけでも設定でOFFに出来る様にして欲しいし、出すにしても対戦後の戦友申請の所でタップすると表示する程度にしておいて欲しい。

対戦相手のお気持ち表明なんぞ心底どうでもいいのである。

イベントの犠牲になるS駒

これは今に始まった事ではないが、逆転オセロニアには上記の様な面白さの欠片も無いストレスだけのイベントクエストをクリアさせる為に露骨な調整をされたS駒というのが存在する。

直近で闘化進化が実装されたジャヴォールもその内の1体で、貴重な闘化枠をイベントクエストに特化した・そこでしか使い道の無いスキルに潰されてしまった。

ジャヴォールは犠牲になったのだ。

仮に闘化が2パターンあるというのであればまだ理解出来るが、闘化進化は既存進化が時代遅れになった駒や既存の駒の用途の幅を広げるもの。こういった可能性を潰す露骨な進化を実装するのはどうかと思う。

逆転コインで無課金でも入手可能にしておけば良いというものではないのだ。

総括

問題点は多々ある・ソロプレイコンテンツはお世辞にも面白いとは言えないが、わかっている人同士でレギュレーションを決めて対戦をする・自分の持っている駒でデッキを構築する楽しさはしっかりある。

対戦に持っていくまでの導線の甘さや上記の様な理不尽さを感じる事はあるものの、差し引きで考えても面白い部分は勝っていると思うので、この記事で気になった人(いるのか?)は是非プレイしてみて欲しい。

ダウンロード

author:aoto(アオト)
MSXの信長の野望とPC9801のシミュレーション(パワードール)とNEOGEOで育ち、モスバーガーとPORTERとステッドラーを愛する中年。

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