author:aoto
2024.01.21

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前回のリベンジデッキに関する記事で構成を詰めて動画を撮影すると書いたが、今回はその記事の続編となるより詳細な解説を行う記事を書きたいと思う。

対戦動画

昔に作成して放置していた筆者のYouTubeチャンネルを久しぶりに更新・動画をアップしたのだが、今回は対戦の録画の中から面白かった物を抜粋して全5戦収録している。

使用したデッキは以下の通りで、ルール毎にコスト190デッキとコスト200デッキを切り替えて対戦を行った。

動画はスマートフォンに合わせてエンコードしているので、スマートフォン閲覧時に通常の埋め込み動画の再生が小さくて見づらい場合は、プレイヤー右下のYouTubeロゴの右隣にある「全画面(f)」ボタンをタップして欲しい。

スマホ閲覧時は全画面化での閲覧を推奨する。

デッキ構成

立ち回り

基本は通常のリベンジデッキと同様、相手の高ダメージを参照しつつタイミングを合わせてコンボスキルを決めて大ダメージを返していく。

このデッキはマスティマやパズズの捕食で、通常のリベンジデッキにおける「回復スキルの少なさ・使いにくさ」・「相手のダメージ待ちで自分から攻撃を仕掛けていけない」という欠点をフォローしている。

デッキには大きく以下の3用途の駒が入っているので、駒引きや展開に合わせてこの3用途の駒を使い分ける。

高通常攻撃力駒

パズズ、ベルゼブブ、リィニー、ブルピアーが該当。高攻撃力を活かしてコンボスキルで大ダメージを狙う。

パズズと共にこのデッキの決め手になるベルゼブブ。

リィニー・ブルピアーは共にリーダーのマスティマ(攻撃+25前提)よりも攻撃力が低い為、手持ち内の攻撃力が一番低い駒を強制的に打たせるルキア(ハロウィンアルカード)対策にも使える。

対戦は9割方パズズ・ベルゼブブのコンボスキル絡みのダメージが決定打となる為、この2駒は安直に切らず配置駒のコンボスキルや展開を見て終盤に打っていく。

リベンジダメージ駒

ぺリオーラ、ロジャース、ヴェントが該当。相手からの高ダメージを参照して攻撃する。

スキル攻撃力が直前ターンの相手のダメージに依存しているので、基本的に相手が高攻撃力スキルを使って来た次のターンに打つ。

仕様上高ダメージを与えてこない回復耐久の様な耐久デッキ相手では腐ってしまうので、こういったデッキが相手の時はコンボスキルが全てバフスキルの高通常攻撃力駒とのコンボスキルで攻撃する。

魔属性殴りデッキでも非常に使い易いブルピアー。

特にブルピアーは場に序盤から出易く、カウンター駒なのもあって返され難いのでコンボスキルを狙い易い。

リベンジコンボスキル駒

ハロルド、ホウイチ、エルロージュ等の上記2分類に該当しない駒が該当。

罠や魔紋スキル持ちは早い段階で辺に設置してスキル効果を発動させ、その後は相手が高ダメージを出した後のコンボスキルの起点に利用する。

罠や魔紋は竜属性の貫通スキルに対しては無力だが、ダメージ参照は可能なので、ジェンイーの様な貫通スキル持ちから大ダメージを食らった後はコンボスキルの大チャンスとなる。

当然ダメージを参照するリベンジスキルのダメージも高くなるので、通常の魔属性デッキ運用時の様に貫通されて罠駒が無駄になってしまうという事が無いのもリベンジスキル駒の強みだろう。

一時代を作った闘化版のイメージが先行しているが、進化版も特に神デッキ相手では非常に強力な駒。

こういった駒はエックス打ちで打ってくる事が殆どなので、事前展開さえ出来ていれば次ターンコンボスキルを狙う事は難しくない。

動画内対戦解説

続いて今回動画に収録した5試合それぞれの解説を行っていこうと思う。

1試合目:vsヨアケ戦

閃撃デッキは運要素が強いデッキで、付与される閃気の種類次第では手札事故が起こり易いデッキだ。

例えば、獲得した閃気の種類数に応じて火力が出せる雷閃・炎閃・剛閃スキル等は閃気のたまった終盤では強力なスキルだが、逆に閃気のたまっていない序盤では効果的に弱いスキルとなってしまう。

こういったデッキ仕様がある為、大体の閃撃デッキは序盤から中盤にかけて発動できるスキルを持つ駒を多めにデッキに加えている。

リベンジデッキで対戦する際に狙うのは、この中盤以降の火力を参照する為に序盤はコンボスキルにリベンジスキルを持つ駒(罠駒のホウイチ等が理想的)を辺配置してコンボ起点を作っておく事で、終盤に大ダメージを受けた際にこれらコンボ起点を使って大ダメージを与える。

通常攻撃力が高い駒を罠駒で狙う。

更に言えば、閃撃デッキは上記仕様から火力を出してくる(リーサルを狙ってくる)タイミングが閃気ゲージがこちらにも見える仕様なので読み易い。

基本的に単体スキルではなくコンボスキルを狙ってくるので、中盤に差し掛かったら10,000オーバーのダメージを見てパズズ等の高通常攻撃力駒でコンボスキルを発動させて回復を優先・受ける準備をしておく。

閃撃デッキは例外無く序盤は盤面を取りながら閃気を溜め、終盤に序盤に作っておいたコンボ起点を利用して閃気ゲージ依存の強力な攻撃を行ってくる。これは裏を返せば序盤は強力な攻撃は殆ど来ない(出来ない)という事でもある。

他のデッキに比べてリベンジデッキでは特にタイミングが重要になる対戦デッキなので、相手の閃気ゲージや盤面の駒(コンボ起点)を良く見て立ち回る。

vsヨアケ戦を見る

2試合目:vsアレス戦

罠駒が軸の闘化アレスデッキは、リベンジスキルで高ダメージを参照する事が難しいので純粋なリベンジデッキでは相性が悪いデッキなのだが、マスティマリベンジデッキの場合はパズズ等の高攻撃力駒でこちらから攻撃を仕掛けていく事が出来るのでジリ貧になりにくい。

相手デッキのラッキーパターンとしては、動画内の様にアヌビスやハロウィンアルカード(ルキア)といったサポート駒を入れているパターンと耐久力の底上げ・別ダメージソース確保の為に神駒も入れているパターン。

後者はまだしも前者は完全にラッキーパターンで、罠を辺打ちしてナンボのアレスで罠が展開出来ないという致命的な状況(実際動画内でもそうなっている)を生み易い。

罠駒のみのデッキの場合は、罠対象になり難い毒ダメージコンボスキルを駆使しつつ高攻撃力駒でリーサルを狙うといった立ち回りになる。

参照ダメージとしてはラヌガを筆頭にリペアスキルが大きいが、基本は捕食をしながら通常攻撃ダメージを軸に削ってリーサル圏内まで持っていく。

vsアレス戦を見る

3試合目:vsアポロン戦

通常のアポロン戦は7ターン目のアポロンのチャージ特殊ダメージスキルのリーサルを狙うデッキなので、基本は神属性駒で耐久力を高めてルキアといったサポート駒を加えたデッキになっている事が殆どなのだが、この対戦者の人は漢字一文字で表すなら「漢」というデッキ構成となっている。

エックス打ちをしている事からも見えるが、7ターン目までに意地でもリーサル圏内に持っていくという代償デッキ寄りの速攻型といった所だろうか。

対戦中の筆者の眼前に広がっていた光景。

アポロンはやる事が明確かつ構成幅が広いので色々なデッキを見るのだが、このパターンは初めてだったのでかなり驚いた。

特殊ダメージ軸の代償デッキの様なデッキは通常のリベンジデッキでも相性が良いので、魔紋持ちのエルロージュや特殊ダメージレジストスキル持ちのオルプネー先生(動画内では登場前に終わってしまったが)が軸になる。

今回の様なパターンは稀・基本的に7ターン目で勝負が決まるデッキなので、捕食(回復)タイミングを調整したり、例えば他の特殊ダメージ駒で回収されない様に序盤に罠駒を辺置きしない等それを見越した盤面展開をしていく。

vsアポロン戦を見る

4試合目:vsラニ戦

混合デッキが人気のラニだが、今回は珍しい神殴りデッキタイプのラニ戦を収録した。

神殴りデッキは定番の蘭陵王のデッキと基本対策は変わらないが、貫通スキル持ちの竜属性駒が入る混合に比べて罠が無効化されない分ダメージレースはやり易い。

デッキ自体が最古かつコンセプトがシンプルなので、対策もシンプルにリベンジスキルの発動タイミングをしっかり見極めるという一点に尽きる。

序盤に辺置きした罠駒のコンボリベンジスキルが終盤で機能する展開になり易い(動画内でもこれが決め手となった)ので、このコンボスキルラインを維持しながら相手の高ダメージを待って打ち回していくのが理想的だ。

vsラニ戦を見る

5試合目:vsジンシュエン戦

非常に珍しいジンシュエンデッキとの対戦だったので動画に収録したが、このデッキは性能的にはアポロンデッキに近い。

通常攻撃力をチャージで高め、最大チャージとなる8ターン目にコンボスキル(専らバフコンボスキル持ちの駒を利用する)を絡めたリーサルを狙うという流れになる為、アポロン同様最大チャージとなるまでは耐久したりコンボスキル起点を盤面上に作っていくという立ち回りになる。

こちらもそれを見越して、バフ系のコンボスキルを持つ駒(動画内ではサマーブランジェッタが該当)が打たれたらその周辺のコンボスキルラインを注視しながらダメージを与えていく。

ジンシュエン戦はアポロン同様基本的に8ターン目に勝負が決まるので、それまでの所でHPをリーサル圏内に入れない様に捕食用の高攻撃力駒を打つタイミングに注意。理想は高ダメージを参照してリベンジコンボスキルを決めつつパズズといった駒で捕食を行っていくという打ち方。

こうするとジンシュエンサイドはリーサル圏内に持ち込めず、ダメージレースで有利になれる。

後はジンシュエンは通常攻撃のチャージスキル(鼓舞)なので、リーサルダメージ計算がアポロンに比べてやり難い。

返す枚数にもよるが、サマーブランジェッタの様なバフ系コンボスキルが絡まないと勝負を決定付けるリーサルダメージにはなり難いので、8ターン付近では上記の通りバフ系のコンボスキルを持った駒のコンボラインを注視・潰したり避ける打ち回しを行う。

vsジンシュエン戦を見る

総括

ここの所コロシアムを中心にずっと捕食マスティマのリベンジデッキと魔殴りデッキでの対戦を繰り返しているが、マスティマのリベンジデッキはお互いに欠点をフォローしあえる点が強力だ。

元々リベンジデッキは長期戦をしてナンボというデッキなのだが、HPは高いものの意図的に吸収といった回復手段が乏しく使い難い設計となっていた。

これがマスティマの捕食によってダメージを出しながら同時に回復も出来る様になり、魔属性駒の中ではHPが高いリベンジ駒の強みも活かし易くなっている。

欲しい駒は何種類かある(セルケト等)ものの、デッキとしては運用が面白く結構気に入っているので、動画の方もシリーズ化して色々なデッキとの対戦動画を録画・YouTubeチャンネルの方へ投稿していこうと思う。