KOF15をレバーレスコントローラーでプレイしてみた

2022.02.25

タイトル
THE KING OF FIGHTERS XV
ハード
PS,XBOX,Steam
WEB
SNK公式サイト

今回は2022年2月17日にPS5やPC等でリリースとなったSNKの最新格闘ゲームタイトルであるTHE KING OF FIGHTERS XV(以下KOF15)のプレイレビューを行いたいと思うが、今回のレビューは少々趣向を変えてレバーレスコントローラー(hitBOX)でプレイした際の感想を記載していきたいと思う。

はじめに

まずKOF15はアーケードスティック(レバー)向けかhitBOXの様なレバーレスコントローラー向けかという話から記載していくが、KOF15に限らずSNKの格闘ゲームは伝統的にコマンドの受付時間が長く簡易入力が独特なものとなっている。

結論から先に言えば、KOF15は完全にアーケードスティック向けのタイトルだ。

ここからは何故そうなのか?という点と、それでもレバーレスコントローラーでプレイしたい人向けのキャラをピックアップしていきたいと思う。

コマンド入力のあれこれ

コマンド入力に慣れが必要

レバーレスコントローラーでKOF15をプレイする場合、慣れるまでは頻繁に斜め入力が飛んで技が出ないという状態に陥ったり、特殊技が出したいのに波動拳コマンド()の技が出てしまったりといった事がコンボ中多々ある。

KOF15をプレイすると絶対に通る道。

この写真のクローネンの様にBから特殊技(+A)を繋ぎたいのに、入力の仕方が悪いとブレイズスロアー(+AorC)が爆発してしまう。これはKOF15の入力受付時間の長さとレバーレスのボタン入力の仕様が原因だ。

Bを入力した後にレバー入れの特殊技を入力するのだが、この時方向のボタンを押したままにした状態で特殊技の入力をしてしまうと、レバーレスの仕様上斜め()が入って波動拳コマンドが完成してブレイズロアーが暴発してしまう。意識的に方向のボタンを離してから方向ボタンを押す必要があるので地味にストレスを感じるポイントだ。

KOF14では必須級テクニックだったダッシュガードも出来なくなったKOF15ではダッシュガードの早さという強みも実感しづらく、複雑なコマンドを早いタイミングでテンポよく繋げていくというコンボシステムなのも相まって最初慣れるまでは必殺技と特殊技を絡めた基本コンボですら難しいと感じるだろう。

CLIMAX超必殺技や一部超必殺技の半回転コマンドも入力方式的に斜め抜けが起こり易く、ちゃんと入れている(つもり)のに出ないという事も多い。

特殊技入力方法

KOf15のコンボは基本的に通常技から+Aといった特殊技をキャンセルし、この特殊技を必殺技でキャンセルするというものが一般的だが、レバーレス・レバー共通の問題として慣れるまで上記の様なコマンド化けが起こり易いという点を挙げる事が出来る。

このコマンドの暴発を防ぐ方法として、上記+Aといった特殊技を出す際に方向(逆方向)のボタンも一緒に押して特殊技を出すというものがある。これはコマンド入力の特性上レバーレス限定の入力方法になるが、この方法を使えばKOF15のコマンド入力の仕様上必殺技が爆発してしまうという事は絶対に無い。

入力に慣れは必要になるがレバーレスでKOF15をプレイする際の強みになる要素だ。

ジャンプの使い分けはし易い

KOF15にはノーマルジャンプ・小ジャンプ・中ジャンプ・大ジャンプの4種類のジャンプがあるが、この入力はボタンで方向キー入力するレバーレスコントローラーの方が直感的なレバーよりも正確に入力し易い。

正確な中・大ジャンプ入力が簡単に行える。

特に中ジャンプ・大ジャンプは最初に方向が入る特性上レバーだと暴発したり狙って出すのは難しいが、一般的なレバーレスコントローラーは方向が同時押し優先順位が最も高いので、方向入力(押しっぱなし)をしながら方向ボタンを押せばボタンを押した長さで中ジャンプと大ジャンプを使い分ける事が出来る。

これは今回プレイしてみて一番レバーレスコントローラーがアーケードスティックに勝っていると感じたポイントだ。

ヒトボ昇龍は可能

レバーレスコントローラーの普及に最も貢献したであろうストリートファイターVでは、簡易入力と離し入力を利用したレバーレス専用の昇龍拳コマンド()入力を利用(俗に言うヒトボ昇龍)する事が出来たが、KOF15では簡易入力の仕様がストリートファイターVとは異なる為に同じ入力をしても昇龍拳コマンドの技は出ない。

KOF15でヒトボ昇龍を入力する場合、方向を入れっぱなしにしながら方向を同時押しして離すと同時にパンチかキックの攻撃ボタンを押す。

入力方法は若干異なるがヒトボ昇龍は可能。

要は従来のヒトボ昇龍から押すボタンが1つ増えただけだが、入力的にKOF15の基本コンボに多い小技(B等)から昇龍拳コマンドの必殺技に繋ぐコンボは入力し難い。

KOF15の昇龍拳コマンドの技は対空技というよりも圧倒的にコンボパーツとして使う事の方が多いので、このコンボ入力のし難さは実は結構致命的な問題だ。

主人公のシュンエイのライジングイフリートがわかり易いが、あの技は対空に使えそうな見た目に反してEX版含め一切無敵が存在していない完全にコンボパーツ用の必殺技である。

この見た目で無敵無しである。対空には殆ど使えない。

他にもエリザベートはBから立ちB経由の弱クードヴァンが基本コンボになっていたりと、コンボを組む上で昇龍拳コマンドが避けて通れない・誤入力に悩まされるキャラは多い。

通してレバーレスコントローラーを使ってみてコレだ!という強みは上記のジャンプの使い分けがし易い部分や特殊技をの同時入力で化けなく入力出来る部分程度で、使い易さや強さよりも使い難さの方が先行してしまっており、大体のキャラで最大コンボパーツとなるCLIMAX超必殺技の共通コマンドが入力し難いというのもこれに拍車をかけている。

鍛錬が必要だが強いデバイスという感じはなく、プレイ自体は面白いもののただただ使い難いというのが率直な感想だ。

向いているキャラ

ここからは筆者が実際に全キャラミッションや対戦で触ってみた感じ、レバーレス向けだと感じたキャラを理由と共に挙げていこうと思う。

シェルミー

まずは投げキャラのシェルミー。このキャラは立ち回りが強く、レバーレスでネックとなる昇龍拳コマンドが対空投げという事でストリートファイターVの昇龍拳の感覚で使っていける。

通常技性能も良いので、適当に振り回してるだけでも強い。

コンボに組み込み難いというだけでヒトボ昇龍は可能なので、上を見てしっかり対空投げを出す事が出来れば移動投げのシェルミーシュートの速度が非常に速いのもあって飛び込みたい相手にはかなりプレッシャーがかかる。

ジャンプCのめくり性能・ジャンプDの持続が非常に優秀なので、ジャンプの使い分けがし易いレバーレスの強みと合致している点も高ポイント。

ハイデルン

2キャラ目はハイデルン。このキャラはとにかく立ち回りが強くシステムに愛されているキャラで、リーチが長く優秀な飛び道具のクロスカッターも持っている。

しゃがめば仕事が出来る立ち回りの強さが魅力。

飛び道具のクロスカッター・対空技のムーンスラッシャー共にため技なのでレバーレスでも入力がし易く、KOF15はため時間も短いので半分コマンド技の様な感覚で使っていける。

しゃがみ技のリーチの長さやその場で出せる出の早い中段特殊技もあってしゃがめば仕事が出来、飛んできたらムーンスラッシャー・離れたら飛び道具と展開が作り易い。

ラルフ

3キャラ目はラルフ。このキャラは通常技の性能が軒並み高く、必殺技もシンプルで扱い易い物が揃っているというのが選考理由。

発生は遅いが出てしまえば強い技の宝庫。

見た目通りのリーチを活かして通常技を押し付けつつ何かしら攻撃を当ててそこから必殺技に繋げばリターンが取れ、コンボも簡単でネックとなる昇龍拳コマンドの技も無いのでレバーレスコントローラーでも扱い易い。

アッシュ

ラストとなる4キャラ目はアッシュ。このキャラは必殺技が殆どため技で入力がし易く、特殊技のコマンドがためキャラという事を考慮してか+Bの様に方向でも出せる様になっている。

ヒット確認や必殺技から超必殺技も繋ぎ易い。

超必殺技はコマンド技なので超必殺技キャンセルもやり易く、一見癖が強そうに見えて元々主人公キャラだった為か技の性能はバランス良くまとまっている。

ミッションのBからのコンボと+BからのMAX発動コンボはレバーレスコントローラーでもやり易い・難易度は高くない実用的なコンボなので練習しておきたい。

総括

KOF15というゲーム自体はいい歳こいた中年が熱中してプレイ出来る良作だが、hitBOXといったレバーレスコントローラーでKOF15をプレイするのは冒頭の通りあまりオススメしない。

全くプレイ出来ないという事はないし強い人は強いと思うが、デバイスの強みが出し難く向いていない感は払拭出来ない。素直にアーケードスティックでプレイする方が良いと思う。

筆者 : アオト@game_aoto
MSXの信長の野望とPC9801のシミュレーション(パワードール)とNEOGEOで育ち、モスバーガーとPORTERとステッドラー文具を愛する中年。

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