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この間作業・ゲーム兼用でノートPCを購入したが、このノートPC用にゲームをインストールしておける外部ストレージが欲しくなった。

最初は家庭用のNASを増台しようとも思ったが、最終的に持ち運ぶ事も考えて外付けSSDを購入した。今回はこのORICOのSSD外付けケースArmoredWarriorを使用レビューする記事を書きたいと思う。

何故自作するのか

外付けSSDと聞くと真っ先に思いつくのはクリップドライブよろしくUSB接続するだけの製品なのだが、今回なぜわざわざケースとSSD本体を別々に購入・自分で組み立てたかといえば、こういった製品にロクな物が無い為だ。

某国産を筆頭に熱対策の甘さからすぐに壊れる製品が多く、最終的にケースとSSDを購入して自分で組み立てた方が良いという結論に至った。

安いバルク品のSSDを使えたり等の自由度的なメリットや、ケースやSSDも定期的にセールが入る(今回のArmoredWarriorも30%OFFで購入した)のもあって、大体の場合で既製品の外付けSSDよりも安上がりになるというのも自作する理由だ。

良い点

  • しっかりした金属製
  • 10Gbpsの高速転送速度
  • 高い放熱性

しっかりした金属製

この製品の一番の魅力はArmored Warrior(装甲戦士)という名前の通りの重厚な金属製であるという点だろう。

かなりしっかりした金属製ケース。

筆者もテストを兼ねて叩きつけたりもしたのだが、中のSSDは無傷で正常動作した。勿論重厚さに見合った重量もある・外付けSSDとしてみると大型なのだが、それを差し引いてもこの頑強さからくる信頼感は大きいと思う。

後地味に嬉しいのがストラップが付属している点。

鞄にぶら下げたりは勿論、PCデスク・シェルフに引っ掛けてぶら下げる事で使用中も邪魔にならない。

10Gbpsの高速転送速度

接続用のUSB・本体コネクター部分にも10Gbps転送速をアピールする様なロゴマークが入っているのだが、計測してみた感じきちんと10Gbpsの近似値は出ている。

SSDとの相性による変動はあると思うが、概ね仕様通りの転送速度。

高い放熱性

Armored Warriorは内部SSDにサーマルパッドを貼り付け、その上からメタルクーリングベストを取り付ける。

SSDはかなり熱を持つので放熱性は重要なのだが、Armored Warriorは上記の構造により放熱性が高い(流石に全く本体が熱くならないという訳では無いが)設計になっている。

ちなみに、Armored WarriorのAmazonレビューでサーマルパッドの粘着面が「何故か片面のみ」と記載されているのだが、サーマルパッドの粘着面はきちんと両面についている。

ただ、何故か粘着面の保護シートの厚みが表面と裏面で異なる・裏面の方が薄く剥がしにくいので、レビュー投稿をしている人の様に誤認し易いとは筆者も思う。

次項の悪い点にも記載するが、この辺は剥がせる保護フィルムを明確にするべく印や持ち手を付ける等の工夫が欲しい。

悪い点

  • 不親切・説明不足
  • 付属のUSBケーブル
  • 付属ドライバー

不親切・説明不足

Armored Warriorに限らず海外製のこういった製品はマニュアルが不親切であったり設計がわかりにくい事が多いのだが、Armored Warriorもその例に漏れず慣れていないと少々わかりにくい。

筆者は昔からこういう作業は慣れているので特にマニュアルを読む事も無かったのだが、組み終えた後にマニュアルの見にくさに驚いてしまった位だ。

フォーマット作業は必須

SSDを組み込んでPCに繋げても、フォーマットをしなければドライブとして認識されないのだが、その手順に関しても全く記載がなくわかっている前提でマニュアルが書かれている。

ちなみにWindows11の場合は、設定>システム>ストレージ>ストレージの詳細設定>ディスクとボリューム内に追加されたSSDが表示されており、ここでフォーマットをしなければどんなに頑張ってもドライブとして認識されず使用出来ない。

付属のUSBケーブル

Armored Warriorに付属するUSBケーブルは、キャップの様にタイプCとしても使える設計になっているのだが、タイプA端子に接続して使用中に引き抜こうとすると、端子ではなくキャップが外れてタイプC端子が出てきてしまう。

お世辞にも使い易いとは言えない付属ケーブル

端子を変形させたり痛めない様に水平に引き抜こうとすると、構造的にどうしてもタイプC端子が出てきてしまうので、グラグラ揺らしながらタイプA端子を引き抜いて端子が変形して痛み易い。

ケーブルを引き抜こうとすると外れてしまい、引き抜く際にコネクターを変形させ易い。

完全分離もしないので、タイプCとして使いたい場合でも使わないタイプA部分がぶらぶらと邪魔になってストレスを感じる。このケーブルは真っ先に予備のタイプCケーブルと交換して処分した。

付属ドライバー

Armored Warriorはカバーがビス止めされているのだが、このビスは海外で人気のトルクス(星型)ビスになっている。

当然プラスやマイナスといった一般的なドライバーは使えないので専用のドライバーが付属しているのだが、これと予備のSSD固定用のネジ式パーツが保管しにくい。

割とこの手の金属製ケースは専用のピンやドライバーが採用されている事が多いのだが、いい加減規格を統一するなりツールレス設計にするなりして欲しい。

総括

この手のSSDケースの中ではかなり良い製品だと思う。

強度と放熱性がしっかりしているケースならば結果的に長く使えるので値段も全く気にならなかったし、何より無骨なデザインがこういうガジェットが好きな筆者にブッ刺さった。パラコードでストラップを自作してもミリタリーテイストのデザインとマッチしてかっこいいと思う。

よくセールされる商品でもあるので、もし購入するのであればセール時期にSSDとセットでまとめ買いというのが良いだろう。