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筆者はマウス・キーボード・マウスパッドは全てROCCATの物を愛用しているが、何年も使用していたゲーミングマウスパッドのSense Core(ROCCAT)が大分汚れてきたので、この度Sense Immortalに買い替えた。

今回はこのSense Immortalを数日使用してみてのレビューを記載していきたいと思うが、記事はゲーミングマウスパッドに求められる「滑り出し」と「滑走速度」を中心に性能レビューを行い、次いでコスパの良さといったポイントを中心にまとめていきたいと思う。

滑り出し

滑り出しは軽く滑らかな印象で、一般的なバランスタイプのゲーミングマウスパッドの中では滑りは良い方だと思う。

意図してこういった仕様になっているのかは不明だが、特徴的なのは横方向に水平に動かした時と右下方向に斜めに動かした時で滑りやすさ(摩擦)が若干変わる。

水平に横方向に動かした場合に比べて斜めに動かした場合は若干滑りにくい設計になっているので、FPSのエイミングの微調整がやり易い(筆者はVALORANTでチェックを行った)と感じた。

特徴的な厚み

基本的にマウスパッドは表面が硬いほど滑りが良くなり、柔らかい方が摩擦が大きくマウスを制御しやすくなるのだが、Sense Immortalは厚さが5.1mmと一般的なマウスパッドに比べて厚みがある。

これだけ厚みがあると柔らかくて沈み込むコントロール性重視のマウスパッドに思えるのだが、上記の通り表面の滑りは良い・内部材質も高反発で無駄に沈み込むといった事も無い。

フカフカとソールが沈み込むといった事はなく、滑りとコントロール性のバランスに優れる。

筆者が今回チェックの為にプレイしたVALORANTのようなフリック系タイトルでも使いにくさを感じる事は無く快適だった。

裏面のグリップ力もしっかりしており、XXLという大きさも相まってマウス操作時にマウスパッドが動いてしまうといった事も無い。

滑走速度

滑り出しの項目と前後するが、Sense Immortalはコントロール性重視で滑走速度はあまり重要視されていないように思える。

スピード系マウスパッドの様な滑走速度に特化した強みがある訳ではなく、上記の通り滑りとコントロール性のバランスの良さがSense Immortalの持ち味だろう。

滑走速度に特化したマウスパッドならばArtisanのNINJA FX 疾風乙(Mid)等他に特化したマウスパッドはごまんとある。

上記の通り、マウスパッドは表面が硬いほど滑りが良くなり、柔らかい方が摩擦が大きくマウスを制御しやすくなる(コントロール性が高くなる)のだが、この関係は当然トレードオフになる。

この辺りは性能云々よりも適材適所使い分け(製品の個性)といったところだろうし、使用者の好みの問題ともいえるだろう。

強度

強度面はまだ使用開始して数日だが、防滴構造でメンテナンスに優れている・エッジ部分はステッチ加工されているので長く使えそうな物持ちの良さは感じる。

ステッチ加工がなければ両手で擦れる箇所がこの様に剥げてしまう。

ただ、ステッチ加工は好みが割れる部分でもあり、特にSense Immortalは厚みが5.1mmもある上でエッジにステッチ加工があるので、どう頑張っても物理的に段差が出来てしまう。

筆者は段差よりもエッジが剥がれたり破れたりする方が気になるので、破れにくいステッチ加工の方が好みなのだが、筆者とは逆に段差の方が気になるという人も一定数おられると思う。

そういった人にはこの点はマイナスとなるだろう。

コストパフォーマンス

このSense Immortal、それから前に使用していたSense Coreもだが、ゲーミング系の商品の中ではコストパフォーマンスに優れている。

普通XXLサイズのゲーミングマウスパッドとなれば、安いものでも5,000円以上は当たり前・1万円オーバーもザラにあるのだが、今回のSense Immortalは3,280円とXXLサイズのマウスパッドの中では圧倒的に安価な部類だ。

ROCCATは物自体も悪くないので、安かろう悪かろう・安物買いの銭失いといった事も感じない。

ROCCATは他の製品を使っていても思うのだが、お値段以上クオリティを地で行く良メーカー・ブランドだと思う。

総括

汎用性に優れるバランス型マウスパッドを探している人には値段的にも性能的にもお勧め出来るマウスパッドだ。

前に使用していたSense Coreもエッジの剥げこそあれマウスパッドとしては長らく活躍した(エッジの剥げさえ不問にすればまだ全然使用出来る)ので、今回のSense Immortalもメンテナンスをしながら長らく愛用したいと思う。