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前回KOF15をhitBOXでプレイした際の記事に続き、今回は何かと話題のノビレバー(LSX-NOBI-01-STD)でストリートファイターVをプレイしたプレイレビューを書きたいと思う。

ノビレバーとは?

プロゲーマーノビ氏監修による新型のジョイスティックレバーで、レバーが重くしっかりしているので誤方向入力が少なくニュートラルに戻るまでの速さに優れたレバーとなっている。

3D格闘ゲームに特化した八角形ガイドを搭載・レバーをかなり重くしたプロモデルと、プロモデルよりもレバーを軽くして変則四角形ガイドを搭載したスタンダードモデルの2種類が販売されている。

今回筆者が購入したのはこのスタンダードモデルだ。

プロモデルは特性上一方向+ボタン入力を多用する鉄拳やバーチャファイターといった3D格闘ゲームに特化しているので、筆者の様にストリートファイターVといった他格闘ゲームでもノビレバーを使いたい場合はスタンダードモデルの方をお勧めする。

ノビレバーと通常レバーの違い

レバーボール

ノビレバーと通常レバーとの一番の違いは、レバーボール部分がバレットレバーとよばれる車のシフトレバーの様な形状になっている点だ。

MT車のシフトレバーの様なガンメタリックのバレットレバー。

シャフト部分も通常のレバーに比べて長めに設計されており、ダッシュ()やバックステップ()といった同一方向の高速入力がやり易い。

通常のレバーよりもシャフトが長くレバーボール(バレットレバー)が長い設計なので、設計的には手の大きな人向けのレバーとなっている。

手の大きいプレイヤーには非常に扱い易い絶妙な長さ。

レバーボールの規格はプロモデル・スタンダードモデル共に通常のセイミツレバーと同一規格なので、手の小さいプレイヤーはレバーボールを通常のセイミツレバーのレバーボールに交換すると扱い易くなるだろう。

レバーの重さ

元々セイミツレバーといえばシューティングゲーム向けの重くもたつきの少ない正確性が特徴だが、ノビレバーは昔筆者も愛用していたセイミツの代名詞的なレバーのLS-32よりも更に重い。

しゃがみガードから素早く空中波動拳を入力したが、正確に無駄なく縦半回転コマンドが入力出来ている。

クリック感もしっかりあるので八方向正確に誤入力なく入力出来るが、逆を言えばあそびや柔らかさは皆無という事なので、柔らかい軽快な操作感を持つレバーが好みの人はスタンダードモデルであっても購入はお勧めしない。

ノビレバーのオススメポイント

ここからは筆者が実際にストリートファイターVをプレイしながらメモをまとめたノビレバーのお勧めポイントを記載していく。

変則四角形ガイド

ノビレバーは上記の通りプロモデルには八角形ガイド、スタンダードモデルには変則四角形ガイドが搭載されているのだが、筆者を含めてこのガイドという物に悪いイメージを持っているプレイヤーは多いと思う。

というのも他社の他レバーに搭載されている八角形ガイドの様なガイドは設計上斜め入力が飛び易く、コマンド入力の多い2D格闘ゲームをやっていると技が出ない・コンボが失敗するといった事が多々ある。

「新品のレバーなのに何でこんなに技が出ないんだろう?」と思って分解し、試しにガイドを外したり他の物に交換してみたら一気に技が出る様になったという経験は無いだろうか。

筆者もこの経験上レバー交換時にガイドも交換してしまおうと考えていたのだが、記事用に純正ガイド有りでストリートファイターVをプレイしてみたところ、コマンド抜けも無く斜めもしっかりと入って非常に快適だった。

ノビレバーのスタンダードモデルに搭載されている変則四角形ガイドは四つ角が丸みを帯びたノビレバー専用品となっているのだが、このガイドはこれをスタンダードにして欲しい位良く出来たガイドだと思う。

斜めコマンドを無駄なく正確に入力出来る

上記の最低空の空中波動拳入力(地上入力)や、波動拳の様な地上技のコマンド()を入力する際に、ノビレバーは重さやクリック感もあって入力方向が感覚的にわかり易い。

例えば波動拳のコマンドを入力する場合にあそびの多い柔らかいレバーだとまでコマンドが入ってしまって飛び上がってしまったり、コマンドの無駄が多く入力フレーム分行動が遅くなってしまったりという事が多い。

しかしノビレバーは重さやしっかりとしたクリック感があるので、自分が今何処にレバーを入力しているかが感覚的にわかり易く無駄な入力が出にくい。

地上入力空中必殺技の代名詞、セスのアナイアレイトソードもミス無く入力出来る。

上記のカゲの空中波動拳やセスのアナイアレイトソードの様な地上入力の空中必殺技のコマンドを入力してみるとわかり易いが、方向の入力がしっかり感じられるので攻撃ボタンを押すのが速すぎて地上技が出てしまったりといったミスが起こりにくい。

更に言えば、重さ・クリック感がしっかりあるので、カゲの天魔空刃脚の様な空中特殊技も一般的なレバーよりも入力し易いと感じた。

咄嗟にミス無く入力しようと思うと意外と難しい天魔空刃脚もしっかり入力出来る。

天魔空刃脚は空中できちんと方向に入力しなければならない(では出ない)ので、柔らかいレバーでプレイしているとに入れているつもりがに入ってしまっていて技が出ないという事も多いのだが、ノビレバーはこういった繊細な入力もし易くストレスが無い。

ノビレバーのイマイチなポイント

プレイレビューという事でオススメなポイントだけでなくイマイチな部分も記載していこうと思う。

シャフトカバーが欲しい

これはノビレバーに限らずLS-32といったセイミツの他レバーにもいえる事だが、ノビレバーは他社レバーと違ってシャフトカバーが無いので使用後にきちんと手入れをしないと(メッキ加工されてはいるものの)手汗でシャフトが錆びてしまう。

他のレバーのシャフトカバーを代用しようにもシャフト経・長さといった規格互換性が無いので、錆対策は使用後の手入れを徹底するしか無い。

ノビレバーにはステッカーも同梱されているのだが、ここにコストをかけるのであればプラスチック製のノビレバー用のシャフトカバーをつけて欲しいというのが本音だ。

かつてNEOGEO筐体にも採用されてゲームセンター筐体のレバーやボタンといえばセイミツだったのだが、何故他社にシェアを奪われてしまったのかをよく考えて欲しい。

総括

プロモデルよりも軽快で柔らかい分色々な格闘ゲームで正確なコマンド入力が出来、元々鉄拳向けのレバーなのでプロモデル同様スタンダードモデルでも鉄拳は快適にプレイ出来る。

バックダッシュの硬直をしゃがんでキャンセルしつつ素早くバックダッシュするテクニックの通称山ステの入力も、正確な方向入力(山ステの場合は入力)が可能でニュートラルに戻るまでの速さに優れているノビレバーなら快適に入力する事が出来る。

レバーとしてみればお世辞にも安価とは言えないが、入力精度を高めたいレバー派の人・セイミツ全盛期のNEOGEO筐体で育ってきた格ゲープレイヤーの人は一度触ってみる事をオススメしたい。