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夜中にスマホでAmazonを眺めていた所、筆者の理想とするレバーレスコントローラーが見つかったので思わず衝動買いをしてしまった。

そのレバーレスコントローラーというのがCOSMOX GAMINGのレバーレスコントローラー”HAUTEPAD R16″(以下R16)なのだが、今回はこのR16をすっかり熱がさめてプレイしなくなっていたスト6で使用したレビュー記事を書きたいと思う。

R16の良い点

ボタン配置デザインの秀逸さ

まず今回一番の購入動機となったR16のボタン配置の秀逸さから解説したいと思う。

下の写真の通り、R16は左・下・右の方向ボタンの上側と左側・攻撃8ボタンの上下にそれぞれボタンが増設されているのだが、下の写真赤枠の2ボタンがR16の一番の価値だと筆者は思っている。

HAUTEPAD R16

赤枠部分のボタン増設が筆者が最も評価したい部分だ。

ボタン増設自体は昨今のレバーレスコントローラーでは珍しくは無いが、大体は右側の攻撃に使用する8ボタンの付近か下側の上ボタンの近辺に増設ボタンが設置されている物で、この様に方向キーボタン側に2ボタン増設されているというものは珍しい。

過去に全く同じ設計で自作しようと考えていた

実は筆者は以前スト6熱がもっと高かった・プレイしていた時代に同じ設計で当時使用していたHITBOXを改造しようと考えていた。

そしてレイアウトをCADで煮詰めていた時に最終的に導き出したレイアウトがこのR16のレイアウトだったのだが、それと同時に仕事が忙しくなってスト6(というかゲーム自体)が全くプレイ出来なくなってフェードアウトしていった。

この配置の強み

この配置は当時スト6のモダンをパッドコントローラー以外でプレイする事を考えて設計したものなのだが、R16がどこまで考慮した設計かはわからないがおそらく筆者と同じ考えだと思われる。

そもそもモダンは初心者・ライトユーザー向けのモードでもある為、ゲーム機に最初から付属しているパッドコントローラーに合わせて設計されており、パッドコントローラーに最適化されている分レバーレスコントローラーといった他コントローラーでは操作がしにくいという側面がある。

PS5標準パッド

ゲーム機標準搭載の4ボタンパッドに最適化されているモダン入力。

レバーレスコントローラーやアーケードコントローラーでモダン操作しにくい一番の理由はアシストボタンにあり、コンボをしながら押す・離すを繰り返す事が非常にやりにくく、クラシックに慣れているプレイヤー程攻撃ボタンと混合し易い。

筆者も混乱を避ける為にモダンはパッドコントローラーでのプレイに限定していた。

ただ、R16の配置は上側か左側(特に左側の増設ボタン)にアシストを設定する事で左手の小指でアシストをフォローしながら残りの指で方向キー入力が可能になる。

左右の手で分担する事が出来るので混乱が生じにくいという点が他のレバーレスコントローラーに無い設計的な強みだと思う。

キーボードプレイヤーもフォローしている

更に言えば、R16の増設ボタンの上側のボタンは方向キーがキーボードになっているタイプのレバーレスコントローラーを使用しているユーザーにも扱い易い設計になっている。

こういったキーボードタイプのレバーレスコントローラーは上入力が方向通り凸型に配置されており、FPSのWASD移動のスペースジャンプをオマージュしている通常のレバーレスコントローラーとは配置が異なる。

R16の配置は上側にもボタン増設されているので、こういったキーボード型レバーレスの方向キー配置で使用する事も出来る訳だ。

本体の薄さ

届いて筆者もビックリしたのだが、シンプルに本体が薄い。

大きさは扱い易さや安定感を担保しつつコンパクトにしたという感じなのだが、厚みに関してはこういったコントローラーの中では群を抜いて薄い。

HAUTEPAD R16

厚みはケースに入れたiPadと同じ位薄い。

鞄等に入れて携帯しやすく、軽いので持ち運びにストレスも感じない。上に写っているHORIのファイティングスティックと比較すると厚みは一目瞭然だろう。

値段の安さ

筆者はセール中に21%OFFの11,087円で購入したのだが、セールが無くても14,399円と手に取り易い価格設定だと思う。

デザインに安っぽさも無く、品質的にも割高感は感じない。

R16の悪い点

デザイン性重視でサブボタンが小さい

BackやStartやR3/L3といった上部ボタンが、デザイン性に統一感を持たせる為か非常に小さく押しにくい。ボタン表記も無いので配置を記憶するまでは押し間違いが結構あった。

ボタン表記に関しては切り替えでのマルチハード対応を行う関係で難しいとは思うが、上部のサブボタンはもう少し直径が大きい方が使い易いと思う。

滑りやすさ

底面に滑り止め等が無いので、標準の状態ではかなり滑り易い。

本体に貼り付けられるシリコン製の滑り止めシールが付属はしているが、これも合計8個と使い捨て感覚で使用する物なので性能は最低限といった所。

別途ラバーシート等を貼り付けて使用する方が良いだろう。

拡張性・メンテナンス性

ボタンは軸付きのキーボードタイプなので、一般的なレバーレスコントローラーと違ってボタンを交換したりする事は出来ない。

メンテナンス性も付属工具でカバーを外して軸を交換するといった最低限の事しか出来ず、基本的に分解してメンテンスする事を想定されていない設計だ。

総括

なんだかんだHITBOXを改造しようと思って予算を計算(工具費等)していた費用よりもかなり安かったので衝動買いしたR16だが、非常に良いレバーレスコントローラーだと思う。

スト6熱はすっかりさめてしまったが、当時思い描いていた設計を偶然そのまま形にした製品が安価で販売されていたので後悔は全く無い。

決定版的なレバーレスコントローラーを探している!という人にはかなりオススメのレバーレスコントローラーだ。