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首都高バトル

ついこの間、1月23日に早期アクセス版がリリースされた首都高バトル。

18年ぶりの新作という事で筆者も早速早期アクセス版を購入してプレイしてみたが、早期アクセスだけに荒削りな部分はあるもののトータルでかなり面白いと感じた。

今回はそんな首都高バトルの早期アクセス版をプレイしてみた感想を箇条書きでまとめた記事を書きたいと思う。

ゲーム全般

UIが使いにくい

スティックをマウスの様に使わせるタイプのUIなのだが、コントローラーで操作がしにくいので筆者はレース部分はパッドコントローラーを使用・ガレージ等レース以外の部分はキーボードとマウスで操作をする様にしている。

設計的にわかりにくい部分もあるので、この辺りはもう少し設計を詰める必要があるだろう。

設計・操作性共に改善の余地のあるUI。

挙動は嘘っぱちだがゲームとして楽しい

まず車の挙動だが、グランツーリスモやフォルツァモータースポーツの様なシミュレーター的リアルさを追求したものではない。挙動は嘘っぱちでこのゲーム独特のものだ。

爽快感重視の嘘っぱち挙動が一番出ているのがサイドブレーキ利用のドリフトで、ハンドルを切りながらサイドブレーキをかけると派手にテールスライドしてドリフトを決める事が出来る。

このドリフトはサイドブレーキをかけているのに減速も発生しないというこのゲームの嘘っぱち挙動の象徴的なものなのだが、裏を返せば急なカーブを減速無しで滑るように高速で曲がる事が出来るという事で、これで上手く曲がれると見た目の派手さや疾走感もあって非常に気持ちいい。

ナイトロシステム

車のエンジンパワーを一時的に一定時間増強するナイトロもこのゲームらしいシステム。

上記のグランツーリスモの様なシミュレーター的なゲームが好きな人には合わないと思うが、車の運転難易度は低く爽快なので楽しめる間口は広いと感じる。

レースゲームが苦手という人にもお勧め出来るゲームだ。

育成システムのツリーキャップが窮屈

後述するゲームバランスの項目でも述べているが、今回この育成関係のスキルツリーシステムとその進行毎のキャップというのが非常に窮屈な作りになっており、これのお陰で遊びの幅を狭めてしまっている部分も多々ある。

PERKシステム

ディーラー販売車から所持金上限に至るまで全てツリーで開放していく窮屈な育成システム。

メーカーサイドが考えるレールの上を寸分の狂いなく走らせたいのか、自由度は低く工夫が入り込む余地もない。

詳しくはゲームバランスの項で記載する。

キャンバー角調整が無いのが残念

高速走行時のコーナリング安定性を高める為にタイヤに角度をつけるキャンバー角調整だが、車高やサスペンションの硬さ等細かく調整出来るのに何故かキャンバー角調整を行う事が出来ない。

これは製品版での追加を期待したい。

カスタマイズ項目の詳細が欲しい

細かくカスタマイズ出来るのは良いのだが、調整項目に関する部分が圧倒的に説明不足だ。

ここをこの様に調整したら挙動がどう変化するのか?といった事は記載されておらず、わかっている前提でシステムとして組み込まれている。

車体セッティング

割と細かくセッティング可能だが、効果説明があるのはギア比程度。

折角簡単操作で爽快感のある間口の広いゲーム性なのに、肝のチューニング要素が説明不足なのは勿体ない。

ホンダ車未登場

許可が出なかったのか今作はホンダ車が未登場となっている。

過去作でホンダ車が収録された事もあるので製品版で収録される可能性はあるのだが、シビックといったホンダ車が登場しないのは寂しい。

ゲームバランス

特定のボスが事故待ちお祈りゲーになっている

上記の通りこのゲームは育成に関するスキルツリーシステムがとにかく窮屈だ。

所持金もいちいちキャップ開放毎に段階的に上げていかなければならないし、速さに直結するチューニング項目もキャップのせいですぐに頭打ちとなってしまう。

これの影響をモロに受けているのが一部のボス戦で、早期アクセス時点で正攻法ではまず勝てないボスというのが複数存在する。

この時点のキャップで使用出来る最高性能の車の速度(強さ)を100と仮定すると、この特定のボスはこの速さ(強さ)の値が200以上あると考えて貰うとわかり易い。

ボスバトル

ご覧の様にナイトロを使用したとしても性能差から直線では追いつく事すら出来ない。

湾岸線といった直線ではナイトロを噴射してもまず勝てないし、軽自動車がフェラーリと直線勝負する様なものなので戦闘開始したそばからブッちぎられて終了だ。

ではどうするのか?

正攻法で勝てないのなら事故らせるしか無い。

分離帯入口等事故り易いポイントが何箇所かあるので、そこでお祈りをしつつ事故らせて勝つという何とも不格好な勝ち方を強制される。

ボスバトル

後半のボスは基本的にカーブ等減速したタイミングで抜くか事故らせる以外に勝ち目が無い。

この辺りは流石にキャップ制限を緩和する等ゲーム性を高める工夫をする必要があるだろう。

総括

とりあえず早期アクセスをプレイしてみて感じた事を箇条書きでまとめてみたが、荒削りではあるものの早期アクセス版とは思えないクオリティと面白さを持っている。

早期アクセス版は無償で製品版にアップグレードされるので、3,960円で製品版が購入出来るというのもお得だ。

要求スペックは高いのだが、これは最高画質のUltraでのプレイを前提とした話。

画質関係の設定をLowまで下げればかなり旧式のゲーミングPCでも快適に動作するゲームなので、PCスペックが理由で避けているという人も是非早期アクセス中に購入してプレイしてみて欲しい。