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この間長年愛用していたPixel6aをPixel9に機種変更した筆者。
最初スペックを見た感じだとProかProXLの二択・サイズで悩むスマートフォンだと思っていたのだが、契約している店舗が「店の方針としてProやXLといった上位機種は入れない」との事だったので、急遽ノーマル版のPixel9に機種変更した。
こちらは地方なので「まぁ、そうだろうな」とは思ったが、自分でProを用意するのも面倒だと感じたので、今回は9に機種変更・次回機種変更はGoogleのオンラインストアなりで本体を一括購入して機種変更する事にした。
ノーマル版も悪くない使用感
最初は上記の通りProかProXLの二択と思っていたのだが、使ってみた感じカメラ以外の性能差はそこまで大きくないと感じたし、全体的に本体代金が上がった事で比例して性能が底上げされた印象も持った。
今回の記事ではそんなPixel9の使用レビューを記載したいと思う。
良い点
- OSアップデートの早さ
- AI機能
- メモリ容量増加による処理速度アップ
- バッテリー
OSアップデートは相変わらずの早さ
筆者はこの為だけにPixelを購入しているといっても過言では無く、Googleの公式Androidスマートフォンという事でOSのアップデートは最速かつアップデートの保証期間も長い。
この点は他のAndroidスマートフォンには無いPixelの強みだろう。
AI機能
Pixel9は最初発表された時に本格的なAIスマートフォンの到来を感じさせたが、Google Tensor G4チップセットで特に写真編集周りのAI機能が大幅にパワーアップしている。
特に筆者が便利だと感じたのはオートフレーム機能で、この機能はAIが写真の構図を自動調整・切り抜き位置を提案するという機能だ。
周辺の景色を自動生成して画角を調整するといった事も出来るし、背景を生成して全く別の写真にするといった事もできる。
生成系も高評価
上記の通りAI機能で背景を生成して全く別の写真にするといった事もできるのだが、この精度もなかなかのものだ。
以下は時計の写真の背景を自動生成で木の机に変更した写真だが、ご覧の通りかなりの精度で仕上げてくれている。
AI機能を使えばこういった背景調整もお手の物だ。
色合いや影等も生成背景に合わせて編集してくれるので、The合成写真といったような不自然さも少ない。
カメラ自体の性能も比較的優秀
このカメラのスペックを見ると、ノーマル版でも十分という事がよくわかるだろう。
モデル | Pixel9 | Pixel9Pro(XL) |
---|---|---|
前面カメラ | 10.5MP | 42MP |
背面カメラ | 50MP(広角) 48MP(超広角) |
50MP(広角) 48MP(超広角) 48MP(望遠) |
MPとはメガ・ピクセルを指し、1MPは100万画素のセンサーの解像度を表す単位だ。画素数が高い程きめ細かく綺麗な写真になると考えてもらって構わない。
例えばiPhone 15 Proのメインカメラ(広角カメラ)の解像度は12MPと24MPの2つがあるが、これを画素数に置き換えると1,200万画素と2,400万画素になる。
撮影機材やサブカメラにするというのであれば望遠付きのPro以上のモデルが欲しくなるだろうが、筆者の様に自炊料理写真をSNSにアップしたりといった一般使用ならノーマル版でも機能・性能的に全く困らない。
MPに関してはPixel8から変更は入っていなのだが、筆者の様にPixel6aからの機種変更の場合は最初に写真の綺麗さに驚くと思う。
メモリ容量増加による処理速度アップ
Pixel8がProで12G(ノーマルで8G)だった事を考えると、こちらもシンプルながらかなりパワーアップしている。
モデル | Pixel9 | Pixel9Pro(XL) |
---|---|---|
RAM | 12GB | 16GB |
性能差が顕著なのは上記カメラとストレージ量(512GBストレージがあるのはPro以上のみ)、後は本体が防水か否か(ノーマル版は防塵のみ)だが、逆を言うとそれ位の差しかない。
正直撮影機材で使用するといった使用環境を想定しないのなら、コスパでノーマル版を選ぶという選択肢も悪くないと思う。
バッテリーの性能アップ
地味かつシンプルな性能アップ点だが、バッテリー容量アップに伴ってバッテリーの持ちがかなり良くなっている。
バッテリー節約モードにすると昔と比較して目に見えてバッテリーの持ちの良さを実感できるのだが、バッテリーの持ちが良くなった事でバッテリーシェア(Pixel9の背面に置くだけでワイヤレスイヤホン等のQi対応製品を充電出来る機能)もやり易くなったと感じた。
悪い点
- 本体デザイン
- 発熱面
重心バランスが悪い本体デザイン
手に持った瞬間、旧モデルと比較して大きく・重くなったというのがすぐにわかるのだが、この本体重量や大きさは許容範囲だ。
悪い点にあげているのはそのバランス(重心)で、カメラが大型化・出っ張っているのもあって片手で握っている時にバランスの悪さが非常に気になった。
カメラ部分の大型化に伴って前寄りの頭でっかち重心に。
課題の発熱面
Pixelは熱くなるというイメージが強い(実際そう)のだが、筆者はPixel9でもまだこの発熱面は課題だと感じる。
この部分はProとノーマル版で差別化されている部分でもあり、ProやProXLやFoldといった上位モデルにはベイパーチャンバーといった冷却システムが搭載されている。
ノーマル版にはそういった冷却システムは搭載されていないので、負荷のあるゲームアプリをプレイしているとポカポカと本体の熱を感じる位には熱くなる。
ゲームアプリの使用感
この点は特にiPhoneからの乗り換えを考えているスマホゲーマーの人が気にする部分だと思うが、結論から先に言ってしまうと非常に快適かつノーマル版Pixel9でも全く問題無い。
筆者はパズドラやD2メガテンといった3DCG系のゲームもプレイしているが、カクついたり処理が遅いといった事もなく快適にプレイ出来ている。
レスポンスも良く、最高設定グラフィックでも快適に動作する。
パズドラは性能の悪いスマートフォンでプレイすると指の動きにドロップが追いついて来なかったりとストレスなのだが、Pixel9ではそういった事も当然無い。
唯一不満点を挙げれば…
ゲームアプリをプレイする上で唯一不満を挙げれば、カメラが出っ張っているので画面横向きのゲームをプレイする際にプレイし難い(持ちにくい)と感じる位だろうか。
指先をカメラのエッジに引っ掛ける様にして持つと比較的持ち易いが、慣れるまではどうも出っ張りが気になった。
この辺はケースとの兼ね合いもあると思うので、Pixel9用のケースを購入する際は横向きにして持ち易いか?という点もチェックする事をお勧めする。
総括
総括するとバランスに優れたスマートフォンで、優れたAI機能もあって遊びに仕事にと使い易い。
画面応答や回線の繋がりも悪くなく、バッテリーセーブモードにすればバッテリーも持つ。販売価格が上がったのでコスパスマホとはもう呼べなくなったものの、比例してちゃんと性能が底上げされたので割高感も感じない。
Gemini(AI)は進歩に比例してGoogle自身と競合・自社の首をしめる存在だとは思うが、何とか折り合いをつけて伸ばしていって貰いたいとも思う。
お勧め出来る良いスマートフォンだ。