Switch版真女神転生III-NOCTURNEプレイレビュー

この間出先で家電量販店に寄ったのですが、一時期品薄だったSwitchの在庫がある・定価で買える状態だったので久しぶりに衝動買いをかました管理人。

店員さんに本体を準備して貰っている間にソフトを眺めていたら、新作棚の隅に追いやられた真・女神転生III-NOCTURNE(以下:メガテン3)のHDリマスターを見つけ、PS2当時はクリアこそしたものの大したやり込まなかったのを思い出して久しぶりにやり込もうかと購入したのですが、

平然と二徹をかます位ドハマりました。

今回はこのメガテン3のHDリマスター版のレビューを記事にしたいと思います。

レビューは「システム」と「シナリオ」と「オススメ度」の3つをそれぞれ10点満点で評価していきたいと思いますが、かなり前のゲームのリマスター版という事でネタバレはある程度オブラートには包みますが、基本的に記事上での配慮はしていませんのでご注意ください。

それでは早速いってみましょう。

システム(点数:7.0/10.0)

メガテン3はFCから続く女神転生シリーズのナンバリングタイトルですが、従来のシリーズ作品でお約束とされていたシステムがことごとく改変・廃止されている意欲作です。

当サイトで攻略を行っているD2メガテンでもお馴染みのプレスターンバトルシステムはこのメガテン3が初登場(というかこの時点で既に完成しています)のシステムで、このシステムは続く真女神転生4にも受け継がれている斬新かつ完成度が高いゲームシステムです。

戦略性とスピード感を両立

このプレスターンバトルシステムは、後続のD2メガテンや真女神転生4でも殆ど変更されていない事からも明確なのですが、上記で記載した通り最初から完成度が高いゲームシステムでした。

このシステムは決まったプレスターンアイコン数(アイコン数を増やすスキル等例外有り)で敵味方行動を行うターン性バトルシステムで、敵の弱点を突いたりクリティカル攻撃を行うとプレスターンアイコンの消費が半分に、逆に攻撃をミスしたり有利属性(無効化や反射や吸収)で攻撃してしまうとアイコン消費が倍になります。

敵の弱点を突き続けてアイコン消費を少なくしながら一方的に攻撃する爽快感のある戦闘システムで、同時に弱点属性の被せ合いが根底にある戦略性の高い(特にボス戦)システムですね。

過去戦闘システムからの脱却

これは管理人の推測ですが、おそらくこのシステムはバフを積んで物理で殴るだけの単純な作業戦闘だった過去2作のナンバリングタイトルのシステムを払拭したいという狙いがあった様に思えます。

メガテンの戦闘システムで評価されているのは悪魔と会話出来る部分ばかりで、純粋な戦闘システムが評価されている事はありませんでしたから、この部分を新ナンバリングタイトルで心機一転して何とかしたかったというのはあるでしょうね。

実際この部分は大成功していると思います。

属性魔法も重要に

従来までは万能属性のメギドラオンが万能かつ最強だったので、ジオの麻痺の様な特殊効果がなければ属性魔法攻撃は戦闘で使われる事もありませんでした。

これがプレスターンバトルになって弱点を突く事が重要になって、属性魔法攻撃の重要度が従来のシリーズに比べて上がったというのもプレスターンバトルシステムになって良くなった所だと思います。

プレイ難易度はHARD推奨

これは個人的な意見なのですが、メガテン3はプレスターンバトルを楽しむなら最初から最後まで難易度HARDでプレイする事を強くオススメします。

プレスターンバトルは構成や展開次第では何も出来ずに全滅理不尽な死が起こり易いシステムなので緊張感が出るというのがオススメする理由なのですが、この特有の緊張感がHARDはNORMALとは段違いで非常にスリリングで楽しいのです。

甘えたリトライ機能は搭載されておらず、ゲームオーバーになったら問答無用でタイトルに戻されるゲームなので、ダンジョンでの1戦1戦が気の抜けない戦いになります。

ボスを倒したら全回復する訳でもない・きちんと事前に準備しなければ回復アイテムや施設もそうそう無いゲームなので、ボス戦の後は特にセーブポイントのターミナルまで気が抜けません。

減点している点はゲームオーバー後に一度観たイベントシーンをスキップ出来る機能が搭載されていない事や、特定の攻撃における処理落ち(Switch版は特に酷いです)といった部分からなので、戦闘システム自体は戦略性と爽快感のある良システムだと思います。

シナリオ(点数:8.0/10.0)

女神転生シリーズはダークな世界観でシナリオ評価は特に高いシリーズですが、個人的にナンバリングタイトルのシナリオはメガテン3が一番好きです。

初代の真女神転生から続くLAW(秩序重視)・NEUTRAL(中立)・CHAOS(自由重視)という3つの属性(思想)がシナリオの根幹にある点はこれまでと同様ですが、メガテン3の場合は更にそれを尖らせて細分化した様な作りになっています。

例えば上記属性によるルート分岐・エンディング分岐が特徴だった初代の真女神転生を例に挙げると、真女神転生における最良ルートと言えるルートはLAW(秩序)とCHAOS(自由)のイイトコ取りをした中立のNEUTRALルートとなるのですが、こういった所謂ハッピーエンドルート・最良ルートというのがメガテン3には存在しません。

ルート別にエンディングは全部で6種類あるのですが、一見バッドエンドに見えてもプレイヤーの受け取り方・解釈によってはこれがハッピーエンドじゃないか?と思える様な結末があったり、当然その逆もあります。

全体の話自体は難解なのですが、登場人物を少なくする等シンプルに出来る部分はとことんシンプルにしているので、複雑でありながら理解自体は楽に出来る展開の上手さも良いと思いますね。

機能面が残念

シナリオ部分で減点しているのは、ルートの多さから周回を想定した作りになっていながら機能面がそうなっていない点がまず挙げられます。

周回を想定しているのであれば、例えば分岐点を明確にしてセーブデータを分け易くするといった工夫や、一度クリアしたら現在どのルートなのかのマスクデータを表示する等の便利機能が欲しかったなと思います。

グラフィックが多少綺麗になった程度でHDリマスターだけの追加要素が乏しいので、純粋な移植作として見ると手抜き感は否めません。

分岐条件がわかり難い

メガテン3のシナリオ分岐は過去作同様マスクデータの数値が特定の選択肢で変動する事で分岐していくのですが、割と序盤にルートが確定する選択肢が用意されています。

ここでルートが確定されてしまうと以後他ルートに移行する事が出来なくなってしまい、別ルートで遊ぶ為には別のセーブファイルを用意する必要が出てきます。

後、メガテン3はエンディングこそ全6種類と多いのですが、シナリオ自体は細かい違いはあれ基本的に1本道・6ルートそれぞれで大幅にシナリオ本筋が異なるという事はありません。

ルート確定の選択肢は終盤で良かったと思いますし、何ならマスクデータ値の合計で分岐する確定選択肢が無い物で良かったと思います。

舞台の変化に乏しい

メガテン3は終始崩壊した東京(ボルテクス界)が舞台となっているのですが、フィールドやダンジョンも似た様な物が多く変化に乏しいという点も追加しておきます。

イベントで登場するNPCも重要人物以外悪魔の様な人外か思念体(霊の様な存在)ばかり・シナリオは終始ダークな雰囲気で進行していくので、全体の起伏に乏しく良くも悪くも淡々とした印象です。

シナリオ自体は上記の通りテーマ性もあって面白いのですが、これはゲームとしてよりも小説や映像作品の方が見せ方としては正しいとさえ思いますね。

この点は正直好みの問題だと思うので減点はしていませんが、人によってはシナリオの長さもあって途中でダレてやめてしまい、ネタバレサイトでシナリオを補填するという事もあると思います。

後は細かい事ですが、崩壊している筈なのに電力がきちんと供給されていたりといった矛盾や設定の粗さも若干ですが目に付きます。

感情移入のしにくさ

これもシナリオの見せ方の問題なのですが、このゲームのシナリオはルート別に主人公が居てその主人公に協力するか?否か?という様な形で進行していきます。

そのため、プレイヤーサイド(人修羅)は傍観者的な立ち位置となってしまい、プレイヤーによっては主人公に感情移入出来ない・価値観が極端過ぎて協力したいと思える人物も居ない(傍観者的な立ち位置にもなれない)という状態に陥ってしまう事もあると思います。

これも好みの問題なので減点対象とはしませんが、従来のシリーズの様に主人公が思想に基づいてどんどん道を切り開いていくタイプのシナリオが好きな人にはメガテン3のシナリオは少々退屈かな?とは思いますね。

オススメ度(6.0/10.0)

ゲームとしては名作なのは間違いありませんが、古いゲームをグラフィックだけ少し良くして移植した手抜き移植感は否めません。

実際強制終了が酷い(現在は修正済)のが発売当初問題になりましたし、UIの遅延は今現在でも修正されていない(邪教の館等)ので、こういった部分にストレスを感じる人はPS4版を購入するのがオススメです。

久々のリマスターなのですから正直追加コンテンツに関してはもっと頑張れたと思いますし、頑張った見返りもあるタイトルだと思います。

値段的にもリマスターとして見れば強気な値段ですしね。

Switch版の方はシナリオ以外だと外に携帯出来る点・寝転んでプレイ出来る点位しかオススメするポイントはありませんが、Switchの方が間口が広いので未プレイの人には年齢問わず是非プレイして貰いたいタイトルです。

特にペルソナでこのシリーズを知った若年層の人にはシリーズの原点を知るという意味でもオススメしたいですね。

あ、そうそう最後に少しだけ記載しますが、このゲームはもし購入しても課金DLCコンテンツは一切購入する必要は無いです。

一見経験値稼ぎやお金稼ぎがし易くなる「坊ちゃまの情け」は値段も安いので購入しておいた方が良い様に思えますが、これを購入する位なら無料配布されている難易度MERCIFULをダウンロードし、これで雑魚敵をオートで倒しまくる方が良いです。

今後DLCも増えていくでしょうが、現時点で購入すべきDLCはありません。

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