プレイレビュー

勝利の女神:NIKKE(72点)ゲームプレイレビュー

author:aoto
2022.11.09

タイトル
勝利の女神:NIKKE
ハード
スマートフォン
点数
72点
WEB
勝利の女神:NIKKE公式
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概要

かつて何の前触れも無く始まったラプチャーの侵攻により、人類が敗北・地下の奥深くへと住処を移した。それから数十年後、人類の新たな住処であるアークで少女たちが目を覚ます。地下に追いやられた人類があらゆる技術を集約して生み出した対ラプチャー用決戦人型兵器ニケ。

少女たちは数十年間一度も開けられたことがない、地上へと続くエレベーターに乗りこむ。(※一部公式アプリ説明より抜粋)

勝利の女神:NIKKEは、上記の様なストーリーのもと、対ラプチャー用決戦人型兵器ニケの少女達で部隊を組んでラプチャーと戦うRPGとなっている。

面白い点

爽快感と戦略性を兼ねたゲームシステム

この手のゲームは大体ガチャで強いキャラを引いて能力を強化・後はオートで只管力押しする様な単調なゲームが多いのだが、NIKKEに関しては銃器の選定やレンジ・キャラクタースキルの組み合わせや、どの敵をどういった順番で狙うか?といったゲームとしての戦略性や技術介入要素がしっかりしている。

長期戦となる高難易度ボス戦は立ち回りやスキルの使い方は勿論、カバーといった回避も重要になる。

筆者も最初は「どうせ良くあるゴリ押しペイトゥ・ウィンゲーだろう」と思っていたが、見た目の軟派さに反してゲームとして意外とちゃんとしていて驚いた。

単純に高レアリティ(SSR)のニケを鍛えて装備を拡充して連打タップしていればクリア出来るのは戦力的有利がある場合か精々中盤までで、戦力的に不利な状況や長期戦となる高難易度ボス戦では構成を吟味したり立ち回りを練習する必要がある。

特にちょっと総戦力で劣る位のバトルが面白く、考えて攻撃ニケを切り替えながらギリギリで撃破する爽快感は昨今の同系RPGには無い面白さだ。

無駄の無い育成システム

これもこの手の新作ゲームにありがちな話だが、リリースしたはいいもののコンテンツ拡充がまだまだの状態で、とりあえず育成を大変にして時間稼ぎをするといった事がよくある。

NIKKEの場合は育成面がシンプルでわかり易く、レベルを合わせるシンクロシステムもあって育成負担も一般的なRPGに比べて軽い。真の実力を出す為に進化をさせる必要も無く、退屈で面倒でわかりにくい進化素材集めも無いので、こういったストレスや間伸ばし感を感じない。

レベル上位5番目とレベルが同じになるシンクロシステムは画期的な育成システムだと思う。

純粋にクエストやコンテンツ・ニケとの会話イベントを楽しんで貰う為に、育成といった外部要素はシンプルに設計されているのは良い点だと思う。

ストーリーやキャラクターデザイン

NIKKEをプレイしていて感じるのが、このゲームはかなり日本市場を意識して作られているという点だ。

ストーリーでも日本人が好きな要素が特にパロディ面に多く見られる。漫画やアニメといったカルチャーの流行を制作サイドが良くわかっていて、こういうRPGにありがちなストーリーの程度の低さや陳腐さを感じない。

ニケと面談したりメッセージのやり取りが出来るのも昨今の流行を考慮した設計。

キャラクター毎の作り込みもしっかりしており、ゲームシステム的に好きなニケをいつまでも軸に出来る・使い続けられる設計なので”推し”も作り易い。

問題点

細かい部分にストレスを感じる

NIKKEはログイン毎にエリア選択や規約表示もあり、ローディングも長いのでタイトルからメインロビーに入るまでが結構長くストレスを感じる。

これ以外でも戦闘エリアの一覧表示のし方がわかりにくかったり(最初筆者は1エリアずつ切り替えていた)、乱戦時にターゲットサイトが見にくい、戦闘エリアのマップ移動がしにくいといった細かい部分にストレスを感じる。

タップした場所に移動するのだが、長距離移動がしにくい・宝箱等の判定が小さくタップしにくい等ストレスを感じる。

最近のゲームらしく便利な機能は一通り揃っているが、正直この辺りはもう少し改善の余地があると思う。

バグの多さ

筆者も発見次第報告を行っているが、新作という事でこのゲームにはかなりの数のバグが存在している。一例として致命的なものを以下で紹介するが、このバグは面談のエピソードを特定条件下で閲覧すると発生する。

閲覧報酬を受取る事も出来ず、エラーでホームに返されてしまう。

これ以外にも普通にプレイしているだけで遭遇するバグがかなりあり、さながら課金有りのオープンβテストの様相を呈している。特にエピソードはキャラクターを掘り下げる大事なコンテンツなので早急に修正してもらいたい。

限界突破の仕様

NIKKEはガチャに関しては比較的良心的な方(格安のプランがあったり、SSR排出率も悪くない等)だが、同じキャラクターを合成して強化する所謂限界突破に闇がある。

というのも、このゲームは限界突破で上限レベルが引き上げられていく仕様かつレベルによるステータス上昇(部隊の総合戦力値)が非常に重要なのだが、後半になるにつれて限界突破していないと戦力値的に話にならないようなレベルになっていくためだ。

大体のゲームでは時間はかかるものの無課金でも限界突破が出来るようなアイテムが用意してあるのだが、NIKKEに関してはそのアイテムはガチャのオマケなので課金をしてガチャを引かなければ入手する事が出来ない。

このアイテムで該当ニケの限界突破アイテムを交換するか、ガチャで該当ニケを引いて合成するしか限界突破手段が無いのだ。

限界突破していれば楽にクリア出来るというのを通り越して限界突破が前提になってしまっているので、ゲームバランス的にこの辺りはもう少し緩和した方が良いと感じる。

思う事

ここからはプレイしていて思った事をつらつらと記載していこうと思う。

兵種のバランスはもう少し詰める必要がある

NIKKEは各ニケ毎に1種類の銃(マシンガンやショットガン等)を持っている・それが兵種となっているのだが、特定の銃が強過ぎる・弱過ぎるといったバランスの悪さをプレイしていて感じる。

特に不遇なのはスナイパーライフルで、本来ロングレンジ対応の武器であるはずが、レンジによる威力減衰等の調整不足からただのリロードと射撃間隔の長い死に武器になってしまっている。

スナイパーライフルでなければというシーンが皆無。ショットガン等他の銃でカタがついてしまう。

ロングレンジだろうが他武器で攻撃した方が早く、本来近距離特化であるはずのショットガンにも劣ってしまうのは流石にいただけない。

こういう部分が改善されていけばより面白くなっていくポテンシャルは感じるので、根本的な数値の見直しやバランシングが必要だと思う。

総括

総括すると荒削りだが楽しめる良いゲームだと思う。システムに真新しさもあり、単純明快な爽快感がある面白さなのでとっつき易く遊び易い。

明るく正しいこのブログでは自重したが、特定キャラクターは色んな意味で”際どい”ので、そういうのが好きな人には問答無用でお勧め出来る。キャラが可愛いと思ったらはじめてしまっていいだろう。

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author:aoto(アオト)
MSXの信長の野望とPC9801のシミュレーション(パワードール)とNEOGEOで育ち、モスバーガーとPORTERとステッドラーを愛する中年。

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