プレイレビュー

メメントモリ(36点)

author:aoto
2023.03.15

タイトル
メメントモリ
ハード
スマートフォン、PC
点数
36点
WEB
Bank of Innovation公式
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概要

美術史で語られる、はじめてのRPG。

「魔女」と呼ばれる少女たちがいる。特別な彼女たちは恐れられ、忌み嫌われはじめる。それでも、少女たちは滅びた世界を救うため堕ちた大地を解放していく。それが正義だと信じながら…

「平等なのは、サヨナラだけ。」

こだわり抜いた業界を覆す程のハイクオリティサウンドと、業界屈指の超美麗デザインを誇るバンク・オブ・イノベーションの最新作『メメントモリ』豪華アーティストによる歌唱がメメントモリの濃密な世界観を深化させる。

※以上、公式アプリ説明より引用

面白い点

ゲームとして面白い以前に「これはゲームなのだろうか?」と割と真面目に考える程中身の無い虚無ゲーof虚無ゲーというのがプレイした率直かつ素直な感想だ。

実はこのタイトルは当サイトの投稿フォームよりタレコミをいただいたゲームなのだが、純粋にプレイレビューを行うだけなら3行以内で終わる。

アプリ版と同時にブラウザゲーム版も用意されている時点で嫌な予感はしていたのだが、まさか令和のこの時代に20年以上前のガラケー時代のソシャゲレベルのゲームをプレイする事になるとは思わなかった。

面白い所?ある訳がない。

この点数はLive2Dのイラストやイメージイラストといった映像面、ブラウザゲーム版も用意してあって一応マルチな環境で遊ぶ事が出来るといった面、後はこのレベルのゲームでTVCMをしっかり流している(広告費をかけている)部分等を加味した最低保証レベルの点数だ。

どんなゲームでも面白くないから0点!とはならないだろう。

褒める所を絞り出して挙げるならば、内容がペラッペラな分テンポが恐ろしく良い事位だろうか。この点は他放置ゲームと比較しても優れていると言える部分だと思う。

問題点

問題点を語る以前にまずこのゲームのクエスト進行の流れを動画に撮影してきたので見て貰いたい。

一部長くなるので編集しているが、このゲームはコンテンツこそ複数あるものの基本やる事はクエストと大差ない水増しコンテンツとなっているので、プレイの大部分はこのクエストの周回(放置周回も含む)が占めている。

動画を眺めているだけでアクビが出ないだろうか。

濃密な世界観、どこ?

筆者は最初CM等でもそうだが、世界観に魅力があるシナリオに特化したタイプのゲームだと思っていた。

実際Live2Dのオープニングはボイス付きで結構気合が入っている。こういったキャラクターデザインは筆者は好みでは無いが、世界観も含めて好きだ!という人は結構多いだろうとも思う。

ただその肝心の濃密な世界観・シナリオがオープニング以降殆ど無い。

一応進行に応じて開放されるささやかなメインストーリー紙芝居やキャラクター毎のささやかなサブイベント紙芝居はあるのだが、このレベルでシナリオを売りにする?というようなレベルで実質無いのと大差無い。

必殺技を使った時にボイス付きカットインが入る程度で、シミュレーションゲームの様な簡素な戦闘画面。

大体こういうシナリオ重視のソーシャルゲームといえばボス戦周りでシナリオが進んでいくものだが、メメントモリは「え?今のボスだったの?」となる位上の動画の様にあっさりと次の章へ進んでいく。

当然キャラクター同士の掛け合いといったものも無い。

圧倒的コンテンツ不足

塔の各階層をクリアしていくコンテンツや、二者択一タイプの分かれ道を進んでいくダンジョン探索コンテンツ等が用意されているが、見せ方が多少異なる位でやっている事はクエストと大差無い。

典型的な水増し・間伸ばしコンテンツである。

一応エンドコンテンツ的な多人数バトルコンテンツも用意されているのだが、参加条件が非常に厳しいので楽しめる人はごく僅かだと思う。

今時珍しい超大味な戦闘バランス

メメントモリは大昔の只管にガチャを引かせて短期間で儲けて撤退していったソシャゲを彷彿とさせる超大味な戦闘バランスになっている。

戦闘バランスだけでなくキャラクターを進化させる為のアイテム集めといった育成面も今時びっくりする位渋いバランスに設定されており、この進化の頻度もレベル20毎と頻繁に訪れる。

育成はやり尽くされた重ねて装備でブーストするシステム。

戦闘システムが大味かつシンプルなので、裏を返せば低レアリティでもしっかり育てれば強くなる・単調だが色々なキャラクターで遊べる様にはなっているのだが、上記の様にシナリオ面が薄いのでイマイチ愛着が湧きにくい。

上記のシステム的特徴は裏を返せばどのキャラでも同じという事でもあり、キャラクター毎の個性を出しにくい育成システムであるという点も付け加える。

1人1人にささやかなストーリーやキャラクターソングがついているのは良いと思うのだが、そういったものはやはりメインシナリオあってこそではないだろうか。

思う事

ここからはいつものようにプレイしていて思った事をつらつらと書いていきたいと思う。

典型的な集金ゲーム

多くの放置ゲームがそうである様に、メメントモリも他タイトルに回す為の資金集めを目的とした集金ゲームではないかと筆者は思う。

課金はキツくガチャは渋い。渋いガチャを引かせる為に新キャラをハイペースで追加する(新キャラを1体引いてもシステム的に意味は無いに等しいのだが)という運営スタイルで、コンテンツはいつまでも拡充される事は無い。

今後は頃合いを見てサービス終了といった所だろうか。

総括

シナリオは皆無なのだが、一応ネタバレを防ぐ為にタレコミ後結構やり込んだアカウントではなく始めたばかりのアカウントで撮影等を行った無駄に時間をかけている今回のメメントモリのプレイレビュー。

内容的には特に評価する箇所は無く、世界観やキャラクターが好きという人はそこの部分(キャラクターソング等)が楽しみの大部分を占める事になるだろう。

筆者は世界観はともかく、キャラクターに関してはデザイン・声優の媚びた演技も含めて好みでは無いので、本当に見る所が無いゲームだったという感想しか無い。

レビューの為だけに数十時間この虚無の中に居た筆者を褒めて欲しい。

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