プレイレビュー

バンドリ! ガールズバンドパーティ!(75点)

author:aoto
2023.03.16

タイトル
バンドリ! ガールズバンドパーティ!
ハード
スマートフォン、Switch
点数
75点
WEB
ブシモ公式
ダウンロード

概要

「BanG Dream!(バンドリ!)」の大人気リズムゲーム「ガルパ」

「知ってる曲で遊べる!」収録曲は450曲以上!J-POP・アニソンなど、大人気カバー楽曲も多数収録!お気に入りの曲を自分に合った難易度で遊べるから、リズムゲーム初心者でも楽しめる!

※以上、更新アプリ説明より引用

面白い点

今回のガルパも当サイトの投稿フォームよりタレコミをいただいたゲームで、6周年の大型アップデートを機にプレイを開始したのだが、最初タイトルからダウンロード中の登場ユニットの紹介部分が表示された時にもうアンインストールしたくなった。

この画面をおっさんが死んだ魚の目で眺めている様を想像してみて欲しい。

バンドリやガルパが好きだ!という人には申し訳ないが、筆者はこのLive2Dの気持ち悪いアニメーションや、こういったアニメにありがちな声優の過剰な演技が嫌いだ。

というか最近の若手声優全般に言える事だが、可愛いだけの客寄せパンダで大した演技力・表現力も無いのに、下手に演技したり雑な解釈で変な声を出さなくてもいいと思う。

世界観無視で素人のYouTuberを声優起用するよりはマシだが、アニメや映像作品や今回のようなゲームでは特にそう感じる。

とまぁ今回も開幕からボロクソ書いているのだが、このゲームには褒めるべき所や面白い所もちゃんとある。

難易度設計が絶妙

今回もプレイ中にメモを取りながら何曲かプレイして動画を撮影したので、百聞は一見にしかずまずはこちらを見て欲しい。

ガルパをプレイ中に筆者が感心したのはこのレベル毎の譜面構成の上手さで、演奏する楽しさと譜面難易度のバランスが抜群に良い。

動画内で演奏している曲は全てNORMAL難易度だが、EASY難易度も演奏する楽しさはそのままでNORMAL譜面から綺麗にノーツを減らして難易度を下げている。

一般的なリズムゲームのEASYは極端にノーツが少なく本当に簡単で味気無いものが多いのだが、ガルパでは操作感の良さや譜面の打感の良さもあってEASYにおいても演奏する楽しさが損なわれていない。

高難易度においても理不尽に難易度を上げたり打感を損なう様な譜面は無く、NORMALから原曲のリズムを活かして綺麗に難易度を上げている。

自然とレベルアップ出来る設計

これも上記難易度設計の秀逸さの文面と前後するが、このゲームはHARDの難易度の高い部分を簡単にしてNORMALの譜面に加えてある曲が多いので、繰り返しNORMALを練習する事でHARDモードにスムーズにレベルアップ出来る様な譜面構成になっている。

難易度20オーバーも練習を繰り返せばクリアは遠くない絶妙な難易度設計。

一般的なリズムゲームと違ってEASYやNORMALで練習する事が無駄にならないのは、特にライトユーザーに優しい良い点だと思う。

選曲センスの良さ

ヒットしたアニメやゲームの人気曲(カバー曲)が新旧様々入っており、カバー歌手の歌唱力も全体的に高い。

歌う事が難しい曲も結構あるのだが、全体を通して綺麗に歌えていると思う。

問題点

カットインが目障り

演奏中のスキル発動時等にパーティーメンバーのボイス付きカットインが入るのだが、これが演奏をする上で目障りでしょうがない。

左右と背景カットインがひっきりなしにボイス付きで出てくるのは流石に鬱陶しい。

3Dカットインの様にステージ開始前にOFFに出来る様にして欲しい。

システムがわかりにくい

ガルパは一般的なソシャゲの様にガチャでキャラクターを引いて育成・バンド(パーティー)に加えて曲を演奏するのだが、パーティー構成を組む上で重要なポイントや強いキャラクター・弱いキャラクターの差がわかりにくい。

ガルパにおけるパーティー構築で最も重要な点はクリア時のスコアを高める事なのだが、そもそも序盤はスコアの重要性がわからず適当なオススメ構成でライブを繰り返しがちになってしまう。

スコアは編成時の総合力と発動するスキルの性能とレベルに依存する。

特にステージチャレンジライブやチャレンジライブではスコアが非常に重要になるので、この辺りのチュートリアルはもっと細かく丁寧でも良いと思う。

強い構成が明確で構成幅が狭い

これも上記の育成システムのわかりにくさと関係があるのだが、ガルパはハイスコアが出せる決まった最適解構成が存在する。

殆どが季節限定のキャラクターが入った構築難易度の高いもので、極論を言ってしまえばその構成とそれの妥協的な構成に入るキャラクター以外は無価値と言い切ってしまっていい。

勿論アップデートのキャラクター追加でこの最適解の構成が変わる事はあるが、基本的に登場時この最適解構成に入らないキャラにはキャラが好きだというイメージ的な要素以外の価値は無い。

筆者イチオシの瑠唯ちゃんだがパーティーに居場所は無い。強いイベント限定カードが待たれる。

言うまでも無いが、ガルパはやり込もうと思うと上記仕様からリセマラも非常に重要になって(こだわるなら季節イベントもあるので開始時期も重要)くる。

ガルパのようなキャラゲーでは好きなユニットやキャラクターで構成を組んで演奏するというのが楽しみの1つなのだが、これが実質的に潰されてしまっているのは問題だと思う。

思う事

ここからはいつものようにプレイしていて思った事をつらつらと書いていきたいと思う。

シナリオはイマイチ

筆者に6周年アップデートの情報と共にガルパのタレコミをしてくれた人もストーリーが良いと仰っていたのだが、正直筆者は最初のシナリオだけでもうたくさんだと思った。

中身の無い同じ様な内容の話をLive2Dの気持ち悪いアニメーションと大袈裟な声優の演技でダラダラと見せられるのの何が面白いのか。

アニメーションできますアピールなのか、やたら不自然に腕をあげるキャラが多い。

何も無いのは問題だが、沢山あればいいというものでもない。イベント部分に関してはUIも含めてもう少し見せ方を工夫すべきだと思う。

話の起伏や登場ユニット同士の人間模様の描画が弱いし、そこにいくまでの展開が間延びし過ぎている。

総括

リズムゲームとしては演奏の気持ちよさや楽曲の豊富さもあってかなり高評価だが、キャラクターゲームとして見ると色々残念な部分も目についてしまう。

こういったゲームの例に漏れず、イベント入賞を目指そうと思うとキャラクターを集める為にかなりの課金をする必要があるが、純粋にリズムゲームを楽しむだけならばスコア云々の影響は小さいので好きな構成かつ無課金でも楽しめる。

どの道6周年のゲームなので、今から始めても初期から始めているユーザーとの資産差は埋まらない。今から始めるならイベント配布の課金アイテムをやりくりしつつ純粋なリズムゲームとしてプレイするというのが良いだろう。

無課金でも配布ボーナスやストーリー閲覧報酬で楽曲開放は難しくなく、新曲が出る度にパスやパックを購入しなければならない課金スタイルでも無いので、ランキングで上位を目指す・ガチャで特定のキャラクターを狙うといった事をしないならかなりローコストで遊べる課金システムと言える。

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